チェルシーってどんなクラブ??~100年かけて掴んだ強豪の称号~
今回は"ブルーズ”の愛称で親しまれているチェルシーFCについて解説していこうと思います!
1.設立
設立するきっかけは、1905年3月10日、ガス・ミアーズとジョセフ・ミアーズの兄弟がフラムFCに対して購入したスタジアム(スタンフォード・ブリッジ)を本拠地にすることを打診するも、拒否されたことにあります。
ミアーズ兄弟はスタンフォード・ブリッジを本拠地とするクラブが必要になりました。そこで二人が独自でチェルシーFCを設立しました。
設立後は一時的に成績をのこしたものの、(1919-1920シーズンリーグ3位など)その後は2部に降格して、長い間低迷していきました。
2.チェルシー基本情報
ホームスタジアムは前述のミアーズ兄弟が購入した以来、変わらずのスタンフォード・ブリッジです。100年以上にも渡り、クラブと歴史を共に歩んだスタジアムですが、非常に現代的なスタジアムです!
1990年代にスタンフォード・ブリッジの整備やスタジアムを中心とした再開発が行われたことがあり、高級ホテルやショッピングセンター、レストラン、さらには大型のグッズショップもあり、複合型のスポーツ施設となっています!
チェルシーのエンブレムは今となってはお馴染みですが、2005-2006シーズンにチームの設立100周年を記念して変更された比較的新しいエンブレムです。
チェルシーは富裕層からの支持が多いクラブです。というのも、スタンフォード・ブリッジがある近辺は、高級住宅地になっていることがその理由です。
3.2000年以降のチェルシー
2003年に現オーナーのアブラモビッチが就任したことで積極的に移籍が行われ、クラブは大きな躍進をしていくことになります。
選手はもちろん、チェルシーに2004年に監督として就任した"Special One”、ジョゼ・モウリーニョの影響も大きいでしょう。
ここには一流の選手と、そして僭越ながら、一流の監督がいる。横柄な男と呼ばないでほしい。私がしゃべっているのは事実なのだから。私は欧州チャンピオンだ。(昨シーズンにポルトでチャンピオンズリーグ優勝)ほかの有象無象の連中とは違う。私は自分を特別な男(スペシャル・ワン)だと思っている。
__________ジョゼ・モウリーニョ(着任した際の会見での名言)
彼が就任してすぐの2004-2005シーズンにいきなり55年ぶりのリーグ優勝、この優勝はクラブ設立100周年の節目に獲得できた、記念すべきタイトルと言えます。
また、勝ち点95、失点15は衝撃的な数字で、当時は勝ち点が80点でも優勝できる時代でした。(伝説のインビシブルズ、2003-2004のアーセナルの勝ち点ですら90点、失点26)
当時のプレミアリーグはマンチェスターユナイテッドかアーセナルの2強時代だった所に一石を投じた、ある種の革命的なチームだったチェルシー。今でも色あせない伝説の選手たちが多数在籍していました。
チェルシーレジェンドのドログバ、両足を自在に操るグジョンセン、弾丸ミドルが代名詞のランパード、闘志のあるプレーとプレミア屈指の空中戦の猛者のジョン・テリー、安定感でプレミア歴代最高のキーパーともいわれるチェフなど挙げたらきりがないです。
4.他クラブとの関係
他のクラブとの関係ですが、激しい対立をしているようなクラブはチェルシーにはあまりありません。
前述の歴史から、フラムFCからはかなり嫌われているようですが、実力の差がとても大きいのでチェルシーのサポーターはあまり対抗意識をもっていません。
2000年初頭は優勝争いをしていて同じロンドンに本拠地を置くアーセナルをライバル視していましたが、近年ではアーセナルよりも成績や歴史的にトッテナムをライバル視しつつもあるようです。
ただ両者(アーセナル対トッテナム)は、ノースロンドンをまたいだ熾烈な争いをしており、お互いが大嫌い同士であり、最大のライバル同士でもある2チームなのでそこと比べると因縁は深くないかもしれません。
また、ライバルという訳ではないですが、なぜかCL(チャンピオンズリーグ)では頻繁にバルセロナと当たりました(ある意味因縁)。しかも、その試合のほとんどが名勝負と言えるものでした。
2004-2005の点の取り合いと試合を決めたテリーのヘディング。2006-2007のロナウジーニョのゴール。2008-2009のエッシェンの先制ゴールとイニエスタのアウェイゴール。2011-2012のテリー退場、ラミレスのアウェイゴール、トーレスの独走ゴール。
CLで様々な歴史が生まれた2クラブの試合はこのように伝説的で劇的なものが多いです!
5.現在とこれから
2020-2021シーズンには2012-2013シーズン以来9年ぶり2度目のCL優勝を果たしました。欧州王者として挑む今後のシーズンはBIG6を筆頭につわものばかりですが、その強敵を跳ね除けるべく策略を練るトゥヘル監督、ストライカーとして帰ってきたルカク、圧倒的な運動量でCL優勝に貢献したカンテ、経験を生かしたディフェンスで魅せるチアゴ・シウヴァをはじめ、チームの穴を探す方が難しい盤石な体制で臨んでいますね。
今後も優勝争いができるような、チェルシーのサッカーに期待しましょう!